jsmi 日本メディカルイラストレーション学会

追悼 メディカルイラストレーター 本庄和範氏

2021/10/01

メディカルイラストレーターの魁のお一人、日本メディカルイラストレーション学会の創設にも関わられた本庄和範氏が逝去されました。作品の一部をホームページ上でご紹介し、改めて多くの方に本庄氏のメディカルイラストへの情熱を感じとって頂きたいと思います。本庄氏のメディカルイラストへの想いは氏のホームページ「本庄和範 Medical illustration」〈https://k-honjoh.jimdofree.com〉にご自身の言葉で述べられています(下記)。多くの優れた作品を世に出すことのできない悔しさはあったでしょうが、私どもはただただ感謝を捧げ、ご冥福をお祈りするばかりです

HP「本庄和範 Medical Illustration」より)

メディカルイラストは体のしくみに対する理解や知識が無いと、なかなか描く事が難しいものです。想像だけで描くという事ができないので、相応の経験が必要になってきます。毎回悪戦苦闘の日々ですが、熱心なドクターの説明と、知識豊富な編集者やディレクターの皆様の助けをお借りし、よりよい作品を御提供できるよう努力いたしております。ずいぶんと前にはエアブラシなどを用いた手描きでしたが、現在はほとんどがPhotoshopillustratorによる作業になっております。実際に仕事をいただくと、まず鉛筆でだいたいの下描きをつくります。次に色鉛筆で下描きを作り、色のチェックをします。最終的にphotoshopで着彩をして完成です。ただ最近では時間節約のため下描きを省き、最初からphotoshopでラフを作ってチェックを受けることが多くなりました。デジタル処理ですので、色の変更や微調整、レイアウトの変更、修正等にも迅速に対処できます。イラストレーターという職業はクライアントの頭の中にあるイメージや要望をいかに的確に理解し表現するのが仕事だと 思っております。そういう意味では私は、アーティストというよりは職人だと自負しております。